既往歴と現在の症状の関係性
今回は、過去の既往歴と現在の症状の関係性や傾向についてお話できればと思っています。
簡単に言うと、過去に〇〇の既往があった人は、数年後に〇〇の症状が出る人が多かった!と言うような話です!
というのも、筋膜に対してアプローチする際は、当たり前ですが筋膜の硬い場所を見つける事ができなければ、患者さんの問題を解決することは難しいです。
ですので、問診や触診をしながら筋膜の硬い場所を探していきます。
しかし、人間の体で筋膜が硬くなる場所は数百個あるため、全部は触れませんし触診技術がない人は見つけるのが大変です。
なので、問診である程度硬そうな場所を予測してから触診をする事で、硬い場所を見つける命中率が上がるんです。
そんな事もあり、特に触診技術に自信がない初心者〜中級者くらいの人は、問診の段階で硬くなっていそうな場所を予測し、そこから触診をする事がオススメです。
さらにいいますと、人間の体はある程度似ているため、過去の既往歴の場所と現在の症状に関連性がある印象もあります。
簡単にいうと、過去に〇〇の既往歴があった場合、〇〇に症状が出やすい。という事です。
もちろん、100%ではありませんので、全て鵜呑みにして言い訳ではありません。
でも、初心者のうちは参考になると思いますので、既往歴と現在の症状の関連性について書いていこうと思います。
盲腸があった人
- 右の腰痛
- 右下肢のしびれ
などの右半身の症状があった人がいた。
十二指腸潰瘍があった人
- 右肩の痛み
- 右上肢の重だるさやしびれ
などの右上半身の症状があった人がいた。
肺炎があった人
- 両上肢のしびれ
- 両手首の症状
などの症状があった人がいた。
喘息があった人
- 両上肢の症状
- 両手首の症状
- 背中の痛み
などの症状があった人がいた。
逆流性食道炎があった人
- 左上肢の症状
- 背中の痛み
などの症状があった人がいた。
手首の骨折があった人
- 胸郭出口症候群
- 腱鞘炎
- 肩の痛み
- 上肢の痛みやしびれ系
などの症状があった人がいた。
足首の捻挫
- 同側の足首〜腰までの様々な症状
- 足底筋膜炎
などの症状があった人がいた。
足の指の骨折
- 同側の足首〜腰までの様々な症状
- 同側の下肢のしびれ
- 足底筋膜炎
- モートン病
などの症状があった人がいた。
膝の手術
- 膝痛
- 腰痛
などの症状があった人がいた。
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今回紹介したのは、あくまでそういう人が多い傾向があっただけで、人によって違います。
ですので、参考にしていただくのはいいですが、決めつけずにしっかり自分でも考えていく事が大切です。
なので、明日からの臨床で少しだけ意識してみてください!