へバーデン結節の方への3回の介入結果

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へバーデン結節の方へ1週おきに3回施術させていただきました。

大前提としてへバーデン結節の変形は直すことはできない、と言うことは伝えてあります。

主訴としては 手の動きにくさを改善したい と言うことでした。

 

経過

今回の症例はヘバーデン結節とプジャール結節両方あるような方でした。

 

痛みとしては屈曲時にDIPが痛い。

 

1回目の施術は既往歴のテニス肘(外側上顆炎)の影響を考え、前腕を中心に施術しました。

 

結果はでましたが、まだすっきりしない感じ。

 

正直、変形もあるしどこまで改善が見込めるか未知数でしたので、それは正直に伝えましたが、変化があるので3回はくるとのことでご来院いただきました。

追加ポイント

1回目の後半と2回目は指の両サイドの浅筋膜の動きを出すことに重点を置きました。

バネ指、腱鞘炎で意外に硬くなっていることが多いので、評価してみることをオススメするポイントです!

 

★ただ、エビデンスや科学的根拠がない経験則ということは理解しておいて下さい。

 

内部障害の仮説

それでも変化はするけどまだしっくりこない。

 

3回目は再度、問診結果を見直してかつて腎臓結石(尿路結石)があり対外衝撃波で治療していたということをヒントに、内部障害由来の症状にも目を向けてみました。

 

内部障害由来で生じる張力、テンションは末梢で代償するとも言われていることを思い出し、へバーデン結節はその代償の影響?と考えました。そして、その筋膜代償により動きにくさがでてるのではないか?というのが仮説です。

 

腎臓結石は泌尿器系の内部障害なので、腹部、腰部、胸郭を触診していくと、前外側のラインの筋膜が動きにくかったです。

そして、肩甲骨からさらに手指まで触診をしていくと、同様に前外側のラインの動きが悪かったです。

 

後面の評価は後外側を一通りチェックすると、上腕、胸郭、腰部に動きが悪いところがありました。

 

施術としては1箇所あたりの時間は短く、上記に挙げたポイントを網羅的にバランスを取るように移動しながら施術をしていきました。

その結果左は体幹のみ、右は体幹と上腕の介入で両手とも動きがかなり良くなりました。

いきなり内部障害由来の症状とはまだまだ到達できませんが、今回のように筋骨格系の仮説で施術で思ったより効果が出なかった場合は、再度問診して既往歴に内部障害の症状の聞き逃しがないかをチェックすると良いと思います。

 

過去に僕がまとめたよくある内部障害の表も添付しておきますので、是非参考にしてみてください!

もし、この症状はどうなの?などコメント・アドバイスがあればよろしくお願いします。

みんなで知識をシェアして、目の前の患者・お客様に今よりも1mmでも良い施術を提供していきましょう!

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