肘関節屈曲時に両側に痛みがある症例

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今回は連休中に地元で施術した方の症例紹介です。

病院勤務時代別のスタッフが見ていたのですが、何度かヘルプに入っていた人です。

ご自身も理学療法士で現在は栃木で働いているのですが、わざわざ片道6時間弱かけて施術を受けに来てくれました。

結果から言えば、惨敗ですが、自分なりに仮説を立てて施術しましたので紹介します。

今回のポイントも「過去の怪我を大切に」です。

 

患者情報

30代 女性

理学療法士

主訴 「治療中に肘が痛い 力が入らない」

■疼痛

肘の屈曲で内外側の疼痛 +

middle finger +

回内・回外で疼痛+ 初動で特に痛み

CKCでも痛み 四つ這いで痛み

■評価

1年半前は肩関節屈曲120度、結滞は腰椎レベル 今回チェック時は肩関節屈曲90度、結滞は臀部

■既往歴

関節唇損傷のope 抜糸・クリーニングを含めて3回

1年半前に喘息 しばらく咳が止まらなかった

仮説

仮説①関節唇のopeをしている右肩関節からの影響で痛みが生じた可能性

 

仮説②1年半前の喘息の後から肘の痛みがでてきたとのことで、内部障害▶︎筋骨格系の痛みが生じた可能性

 

遠くから来ていて、なかなか2回目の施術の予定が立てれないですがまずは仮説①と考えて、評価していくことに。

評価

右肩関節、肩甲骨、左肩関節、左肘関節を触診してどのラインに問題があるかのチェック。

後外側のラインと前額面(外側-内側)どちらも同じくらい、筋膜の硬い部分がありました。

一番筋膜の動きが悪かったのが右の胸郭の後外側。

左が主訴ですが、過去3回もopeをしているで、右の影響が左にでていると考えて、後外側のラインと仮説を立て、サブとして前額面も影響していると仮説を立てました

もう一度後外側のラインと外側を右肩関節から胸郭、肩甲骨、そして左肩関節、手指とくまなくチェックしました。

しかし、後外側のラインで硬かったのは胸郭の部分で、トータルは外側のラインの筋膜が硬い部分が多かったので、まずが外側のラインから施術することにしました。

施術

外側のラインと仮説を立てて、施術していきましたが、正直反応はイマイチ。

初期評価時の痛みはどれも残存していました。

なので、もう一つか評価で固さがあったラインの後外側のライン、特に一番固かった肩甲骨内側で僧帽筋下部の交点の筋膜の固さを施術しました。

結果

後外側のラインの一番固かった肩甲骨内側で僧帽筋下部の交点を施術後は伸展時痛は軽減し、midlle fingerも陰性化しました。

ただ、屈曲時の外側の痛みが残存しました。

 

肩関節屈曲は120度、結滞は初期評価時よりも腰椎レベルまで触れるようになりました。

 

施術の反省点

今回変化は出ましたが、結果はイマイチだと思っています。

後外側のラインにたどり着くのが遅かったことが反省点です。

正直、近くに住んでいて一週間後に2回目見れればよいのですが、片道6時間は頻繁に見ることができません。

外側-内側のラインと、後外側のラインで悩んだときに、筋膜の固さより、患部への近さや、過去の経験上middle fingerは外側で減ったなーという先入観があったと思います。

もちろん、症状によって硬くなりやすいポイントはありますが、あくまで参考程度に止めて、触診によって硬いところ、動きにくいところをしっかり見つけることが大切だと再認識できました。

 

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