【動画3本】シンスプリントの治療と筋膜アプローチ

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こんちは。肩祥平です。

地元石川でも店舗展開するため、不動産屋巡りをしていますが、都会と違った難しさを実感しています。

大阪の時は一発で決まりましたが、田舎は結構てこずりました。

地方での物件探しのリアルについても、今後皆さんにシェアしたいと思います。

前回はシンスプリントの病態と評価について解説しました。

▶︎シンスプリントの病態と評価3選

今回は、シンスプリントの治療と筋膜アプローチをお伝えします!

個人的にシンスプリントに対して筋膜のアプローチが効果的なことが多いです。

もちろん、疲労骨折のとの鑑別が必要なので、病院へ受診を促すこともありますが。

筋膜アプローチの項では、実際臨床で有効であることが多いと感じるポイントを3つ紹介します。

では、一般的な治療からいってみましょう!

シンスプリントの治療

治療1

シンスプリントに対する一般的な治療としては、

過負荷な筋へのストレッチング
筋力強化など、運動療法
インソール
が考えられます。

また、運動時痛が強い場合は安静も必要です。

■安静

Walsh分類のステージⅡ以下は基本的に運動制限はせず、ステージⅢ以上はジャンプや走行といった運動を制限して安静を図ることがあります。

Walsh分類は前回の記事で確認してみてください。▶︎シンスプリントの病態と評価3選

しかし、これも選手の大会スケジュールなどを考慮して、選手の意見も尊重すべきです。

来週が高校最後の大会なのに、ステージⅢだから安静にして、最後の大会は諦めよう!とはならないですよね。

自費であれば整形外科への早急な受診の提案をしますし、病院時代は主治医にその場で連絡して痛み止めを打つなどを含め、なんとか大会出れる方向に調整します。

安静は大切ですが、医学的な観点と、選手の思いを組んで期間を設定すべきと考えています。

■後脛骨筋のストレッチング

回内タイプのシンスプリントは内側縦アーチが下がっています。

下がった内側縦アーチを引き上げるために、後脛骨筋が過緊張となり、骨膜を引っ張ります。

そのため、骨膜を引っ張っている後脛骨筋のストレッチングも重要です。

後脛骨筋は内側縦アーチを上げる筋で、足関節の底屈・内反方向に関与します。

▼足関節を背屈・外反方向に誘導して、後脛骨筋のストレッチングします。

後脛骨筋

■内側縦アーチを上げるための長母指屈筋の筋力強化

回内タイプのシンスプリントでは後脛骨筋のダイレクトストレッチングは有効ですが、あくまで対処療法です。

内側縦アーチを上げるための筋力強化も必要です。

①スタートポジション
②足趾を伸展します
③長母指屈筋を収縮させて、内側縦アーチを保持します
④母指球は接地した状態で、踵骨回外するように膝を開き、長母指屈筋の収縮を感じるようにキープする

画像2

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■インソール

後足部回内タイプのシンスプリントのインソール
回内タイプのシンスプリントと回外タイプのシンスプリントで処方するインソールは異なります。

回内タイプのシンスプリントは内側縦アーチが低下しているので、内側縦アーチの保持を目的としたインソールを処方することが多いです。

内側縦アーチを保持し、歩行やランニングの踵接地時の踵骨を直立化することが目的です。

後足部回外タイプのシンスプリントのインソール
回外タイプのシンスプリントはハイアーチになっていることが多いので、内側縦アーチの保持は行いません。

アーチの保持は行わず、踵接地時の踵骨の直立化だけを狙います。

この際、下腿の内旋を誘導するようなインソールを処方する必要があります。

回内を誘導しすぎると、踵接地後に急激な重心の内側の移動が生じknee-inしてしまい、結果的に下腿の外旋を誘導することになってしまうので、何度か繰り返し調整する必要があります。

シンスプリントの治療としては、過負荷な筋へのストレッチング、
筋力強化、運動療法、インソール、安静などが考えられる

シンスプリントに有効な筋膜のポイント

画像7

前項で、一般的な理学療法や治療法をお伝えしました。

病院時代上記のような対応をして痛みが改善した症例もいれば、悔しい思いをした症例もいます。

もちろん、筋膜の施術で100%効果が出るわけではないですが、痛みを改善させれる確率が増えました。

この3箇所をやればよい!って訳ではないですが、有効なポイントを紹介します!

①内側広筋上

大腿内側に掌をおくと、おおよそ内側広筋のフォルムになります。

内側広筋の1/2の部分を中心に筋膜の滑りの悪いところを探します。

内側広筋の1/2をチェック

②下腿1/2で後脛骨筋上

脛骨の内側を探すのですが、圧が強すぎると骨膜をゴリゴリすることになり痛みが生じます。

毎回お見せする動画ですが、圧を意識して筋膜の滑りの悪さを探してみてください。

骨膜に圧をかけすぎないように、下腿1/2をチェック

③母趾外転筋上

母趾外転筋の第一中足骨底の高さを触診します。

触診する手とは反対の手で、足を固定するのがポイントです。

足がぐらぐら動くと、筋膜の滑りを確認できません。

足をしっかり固定して、母趾外転筋の第一中足骨底の高さをチェック

まとめ

シンスプリントの治療としては、過負荷な筋へのストレッチング、
筋力強化、運動療法、インソール、安静

シンスプリントに有効な筋膜のポイントは①内側広筋上、②下腿1/2で後脛骨筋上、③母趾外転筋上

繰り返しになるが、疲労骨折との鑑別が必要なので病院の受診や主治医への報告が重要

ライタープロフィール

肩 祥平

大阪の回復期・急性期病院で3年、地元石川県のスポーツ整形外科で6年間勤務後、青山筋膜整体理学BODY大阪店の店長として筋膜の施術を中心の自費整体を提供している。

5月2日に自身がオーナーを務める、青山筋膜整体理学BODY天王寺店をオープン。

自費整体の開業のリアルな部分もお届けしていきます。

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