企業内施術 Care for 施術マニュアル

施術の質の担保として、マニュアルに記載しているテクニックが全て出来るようになってから、現場デビューとなります。

しかし、全ての利用者の方に、マニュアル通り実施する必要はありません。

利用者のニーズを聞き、最適な施術を提供してください。

随時マニュアルもアップデートしていきますので、是非現場の声もお聞かせください。

 

上半身ケア(首こり)

効果判定を行うことで、利用者に効果を実感してもらうため必ず行う

頸部の可動域の評価

頸部の屈曲、伸展、側屈、回旋の全方向の可動域を確認する。

 

①肩甲挙筋ストレッチング

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 頸部の側屈で伸張感を出すのではなく、肩甲帯の下制で伸張感を調整

■ポイント ストレッチング終了後、ゆっくり頭を降ろす

 

②僧帽筋上部線維ストレッチング

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 頸部の側屈で伸張感を出すのではなく、肩甲帯の下制で伸張感を調整

■ポイント ストレッチング終了後、ゆっくり頭を降ろす

③後頭下筋リリース

■ポイント 頭部後方の後頭下筋が伸びている感じやきもちい感じがでているかを確認

■ポイント MP屈曲、DIP,PIP伸展位で腹指を外後頭隆起・乳様突起に引っ掛ける

■ポイント ストレッチング終了後、ゆっくり頭を降ろす

④頭部の筋膜リリース

■ポイント 噛んでもらって咬筋の全体像を確認する

■ポイント 押しても痛くないけど、動かすと痛い程度の強度でマッサージする

■ポイント 反対の手でしっかり頭部を固定する

 

上半身ケア(肩こり)

効果判定を行うことで、利用者に効果を実感してもらうため必ず行う

頸部の可動域の評価

頸部の屈曲、伸展、側屈、回旋の全方向の可動域を確認する。

 

広背筋の伸張性テスト

①肩甲挙筋ストレッチング

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 頸部の側屈で伸張感を出すのではなく、肩甲帯の下制で伸張感を調整

■ポイント ストレッチング終了後、ゆっくり頭を降ろす

②僧帽筋上部線維ストレッチング

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 頸部の側屈で伸張感を出すのではなく、肩甲帯の下制で伸張感を調整

■ポイント ストレッチング終了後、ゆっくり頭を降ろす

③棘下筋の横断マッサージ

■ポイント 棘下筋の走行に直交するように横断してマッサージ

■ポイント 棘下筋はスパズムを感じやすいので、強く押しすぎない

④棘下筋のストレッチング

■ポイント 肩甲骨を固定して、棘下筋の起始と停止が離れるイメージ

 

⑤広背筋のストレッチング

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 腋窩はくすぐったい人もいるので、触るときは伸張に

■ポイント 男性セラピストが女性の利用者を施術する際は、触る前に「脇の下を押さえさせてもらいます」等必ず声かけしてから行う

 

下半身ケア(伸展型腰痛)

効果判定を行うことで、利用者に効果を実感してもらうため必ず行う

体幹伸展・回旋の可動域、伸展時の疼痛

右回旋では右の椎間関節は伸展、左の椎間関節は屈曲が生じる。

そのため両側の回旋をチェックし、左右差を評価することで屈曲・伸展の制限の評価も可能。

①腸腰筋のストレッチング

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 腰椎伸展の代償が出ないように、お腹にタオルを入れる

■ポイント 腰椎伸展の代償が出ないように、坐骨結節を固定する

■ポイント 股関節の付け根が伸びているかを確認してストレッチする

■ポイント 股関節の伸展をしっかりだす

②大腿四頭筋のストレッチング

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 腰椎伸展の代償が出ないように、お腹にタオルを入れる

■ポイント 腰椎伸展の代償が出ないように、坐骨結節を固定する

■ポイント 太腿の前面が伸びているかを確認してストレッチする

■ポイント 膝関節の屈曲をしっかりだす

③胸椎伸展のエクササイズ 

■ポイント 腰椎回旋の代償が出ないように、股関節屈曲をしっかり入れる

■ポイント 体幹回旋する際に、肩関節の水平外転の代償が入らないように注意する

■ポイント 体幹回旋をサポートする際に、上腕骨を押さない(水平外転が出るため)

■ポイント 体幹回旋をサポートは胸骨を押させて行う

男性セラピストが女性の利用者を施術する際は、胸骨を触る前に「胸の骨をを押さえさせてもらいます」等必ず声かけしてから行う

リスク管理のため、利用者のキャラクターによっては必ずしも徒手的なサポートを必要とはしない

下半身ケア(屈曲型腰痛)

効果判定を行うことで、利用者に効果を実感してもらうため必ず行う

体幹屈曲・回旋の可動域、伸展時の疼痛

右回旋では右の椎間関節は伸展、左の椎間関節は屈曲が生じる。

そのため両側の回旋をチェックし、左右差を評価することで屈曲・伸展の制限の評価も可能。

①ハムストリングスのストレッチング

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 骨盤後傾ではストレッチ感が得られにくいので、しっかり骨盤前傾〜中間位になるように指導する

その際は「お臍を膝に近づけるように」等の口頭指示がオススメ

■ポイント 体幹回旋する際に、肩関節の水平外転の代償が入らないように注意する

■ポイント 体幹回旋をサポートする際に、上腕骨を押さない(水平外転が出るため)

■ポイント 体幹回旋をサポートは胸骨を押させて行う

②下腿三頭筋のストレッチング

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 足部外転が生じないように背屈する

③臀筋のストレッチング

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 股関節前面のつまり感がでていないか確認して行う

■ポイント 足部で操作すると、膝関節に内反ストレスが生じて痛みが生じるので、股関節の操作を意識する

④脊柱起立筋のストレッチング 

■ポイント ストレッチ中に利用者が伸びを感じるかチェック

■ポイント 骨盤後傾を誘導すると、脊柱起立筋の伸張を増やすことができる

 

リピートしてもらうためのテクニック

企業内施術は就業時間内に従業員の方に来て頂きます。

 

企業で施術している間は1度でけでなく、通ってもらえうようなトーク、クロージングをする必要があります。

 

理由は3つあります。

 

①1回で利用者の悩みが全て解決できるわけではないので、1回きりじゃ時間が無駄になる(利用者目線)

 

②労働生産性を上げるために企業内施術を入れているのに、誰も利用しないとコストが無駄になる(企業目線)

 

③リピートしてもらえないと施術結果が分からないので、効果判定できず臨床かとして成長しない(セラピスト目線)

 

リピートしてきてもらえることで、利用者は身体の不調が解決でき、企業は調子が良くなった従業員の生産性が向上する、セラピストは臨床スキルが成長します。

 

病院ではリピートという概念はないかもしれませんが、企業内施術では短時間でしっかり価値提供しましょう。

 

弊社の自費整体部門で意識しているポイントをまとめた動画がありますので、現場に行く前に必ず一度はご覧下さい。

さいごに

ここまで到達するのに覚える事が盛り沢山で大変だったと思います。

 

企業内施術をする最低ラインですので、職場の同僚の方などとしっかり練習しておいてください。

 

今後は我々理学BODYチームと企業内施術の臨床経験を共有し、一緒にたくさんの従業員の不調の改善、企業の生産性の向上という価値提供ができるセラピストを目指しましょう。

 

本当にお疲れ様でした。

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