【ワニゼミ限定】治療プログラムの立て方

 

注意事項

当社が提供している筋膜へのアプローチや考え方などのノウハウは、当社のオリジナルが含まれるため、筋膜リリースや筋膜マニピュレーションなどの手技とは異なります。

ですので、対人での会話やSNSでの書き込みで当社から筋膜リリースや筋膜マニピュレーションを教わっていると表現するのはお控えください。(筋膜に対するアプローチという表現であれば問題ありません。)

また、当社が提供しているコンテンツの内容がわかるもの、例えば筋膜のポイントが書かれている資料や写真を第三者に見せる事(職場やSNSなど)もお控えください。

 

内容

 

全体の流れ

この治療プログラムの立案はかなり大事な部分ですので、何回も確認して理解するようにしましょう。

 

筋膜の施術をするにはラインを理解する

筋膜の施術では、屈曲や伸展などの言い方ではなく、その部位がどの方向に動くのか?で呼び方が決まっています。

 

基本的に人の動きは10通りの動きがあり、それぞれに関係する筋膜のラインがあります。

簡単にいうと、腕を前から上げる動きは前方。

腕を後に上げる動きは後方。

結滞動作は後内側。

などです。

 

そして、この10通りの動きには、筋肉と同じで拮抗する筋膜のラインがあります。

 

実際に施術をするときは、左側の10このラインから選んで1つのラインを施術をしますが、そのラインと拮抗するラインの筋膜も介入してバランスと取ったりするするため、この組み合わせは覚えておきましょう!

 

施術するラインを決める

筋膜のラインについてわかったと思うので、次は実際にどのラインを施術するのか?について解説します。

 

実際に施術をするラインを決める時には、以下の2つが重要になります。

  1. 問診
  2. 触診

 

まずは、問診で以下の場所を聞きます。

  • 現在痛みがある部位
  • 過去に痛みや怪我があった部位

 

例えば、現在は肩が痛い人で、昔に手首を捻挫した事があったとします。

 

その場合は、肩と手首の筋膜を360°(全て)触診します。

 

具体的には、

  • 肩関節-前方
  • 肩関節-後方
  • 肩関節-内側
  • 肩関節-外側
  • 肩関節-内旋
  • 肩関節-外旋
  • 肩関節-前外側
  • 肩関節-後内側
  • 肩関節-前内側
  • 肩関節-後外側

  • 手関節-前方
  • 手関節-後方
  • 手関節-内側
  • 手関節-外側
  • 手関節-内旋
  • 手関節-外旋
  • 手関節-前外側
  • 手関節-後内側
  • 手関節-前内側
  • 手関節-後外側

の2つの部位です。

 

そうすると、肩関節と手関節で筋膜が硬い場所がわかります。

この時に、どこが1番硬い場所だったかを肩関節と手関節でそれぞれ確認します。

 

そして、基本的にこの肩関節と手関節の1番硬い場所は、同じである事がほとんどです。

 

例えば、

  • 肩関節-前方
  • 手関節-前方

が1番硬かった!

 

というような感じです。

 

2箇所の部位でわからなければ、既往歴などからもう1箇所触る場所を追加します。

 

そのような流れで、問題になっている可能性が高い筋膜のラインを1つ絞ります。

 

筋膜のラインが1つに絞れたら、まだ触っていない筋膜も触っていきます。

 

例えば、肩が痛い人のラインが前方に決まったら、先ほどは、肩関節と手関節を触診しました。

もちろん、現在痛みがある肩関節や、既往があった手関節の筋膜が硬い可能性が高いですが、同じラインで他の場所にも硬い場所がある可能性が高いです。

 

ですので、まだ触っていない手指や肘関節、肩甲帯などの触診をもして、前方の筋膜のラインを幅広く触ります。

 

ちなみに、部位はこのように分かれています。

  • 頭部
  • 頸部
  • 胸郭
  • 腰部
  • 骨盤
  • 股関節
  • 膝関節
  • 足関節
  • 足趾
  • 肩甲骨
  • 肩関節
  • 肘関節
  • 手関節
  • 手指

 

しかし、全部触る必要はなく、主訴がある部位や既往の部位によって触る範囲がだいたい決まります。

 

 

ですので、前方のラインであれば、最低限触る前方の部位+既往歴がある前方の部位を触診します。

 

例えば、肩が痛い人で手関節捻挫の既往があり、肩関節と手関節の360°触診の結果、前方のラインが問題の可能性が高いと決まった場合は、最低限以下の前方のラインも触ります。

  • 肩甲骨
  • 肩関節
  • 肘関節
  • 手関節
  • 手指

 

さらに、お腹にも既往があった場合は、上記の範囲に腹部は含まれていませんが、腰部の前方だけ追加で触ります。(腹部は正式には腰部のエリア)

それで、腰部-前方の硬さがなければ、一旦スルーでいいですが、腰部-前方に明らかな硬さがあった場合は、腰部と肩関節の間でまだ触っていない胸郭-前方なども追加で触ります。

 

そうする事で、問題になっている可能性が高い前方のラインで、具体的にどこが硬いのかが確認できます。

 

ちなみに、この時に拮抗も触診をします。

 

今回は前方のラインが問題の可能性が高いので、以下の後方の部位も触診しておきます。

  • 肩甲骨
  • 肩関節
  • 肘関節
  • 手関節
  • 手指

 

拮抗のペアに関しては、これが基本となります。

 

ですので、拮抗もどこが硬いかを確認しておきます。

 

実際に施術をする

施術は基本的にメインのラインから施術をします。

 

拮抗は後回しです。

 

施術の具体的なやり方については、また別の動画で解説をしますので、お待ちください。

 

基本的にはまずメインのラインを施術して、筋膜の硬さをとります。

 

すると、基本的には拮抗の筋膜の硬さも軽減している事が多いですが、硬さが残っている事が多いです。

 

ですので、メインのラインを施術したあとは、基本的には、拮抗のラインでも1〜2箇所だけ施術をします。

 

片方だけの施術では、筋膜のバランスが悪くなり痛みの悪化などもあるため、必ずメインと拮抗の両方を施術するようにしましょう。

 

ここは大事な場所ですので、しっかり理解するようにしてください。

 

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